収録2 東海地方朝鮮通信使資料目録
今回の冊子刊行にあたり、東海地方朝鮮通信使研究会編さんの「東海地方朝鮮通信使資 料目録 増補改訂版」(2015 年4月 25 日刊行)を以下に収録した。藩政記録から朝鮮通信 使一行との交流記、書画など多種多彩の資料は、江戸までの往還の途、通信使が様々な足 跡をこの地方に残したことの反映だろう。収録を快諾していただいた研究会に感謝したい。
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増補改訂版
はしがき
東海地方朝鮮通信使研究会代表 貫井 正之
「東海地方朝鮮通信使資料目録」は 2001 年に公刊された(「江戸時代、朝鮮通信 使の基礎的研究」・『青丘学術論集』第 18 集所収)。その後、当該研究は一層進み、15 年経った今、目録の増補改訂が必要となった。
15 年の間、『愛知県史 資料編 18 近世』、『新修名古屋市史』など市町村史 の新たな編纂事業も進み、当該資料の蒐集・発掘が行われた。愛知県下の『田 原藩日記』にも関係資料がかなりの数量記録されていることを知った。また、
旧版『名古屋市史』編纂時の資料目録(名古屋市鶴舞中央図書館蔵)から関係資料 を見付けることができた。
改訂作業は 2014 年の秋頃から始めた。前回の目録は小出裕氏が中心になって 編纂されたが、今回は上村順造氏がその任を負った。上記の2人に加えて毛井 正勝氏、貫井正之などが手助けした。
新目録の項目数は、旧版 397 件に新版 82 件を増補して総数 479 件を掲載した。
しかし、まだまだ未収録のものが多いと思う。諸賢のご助言や情報提供を求む。
この小冊子が後学の研究の一助となれば幸いである。
2015 年乙未晩春