九州地域の経済は、さらに後退している。
1.全体の動向
輸出が大幅に減少し、生産は急速に低下している。設備投資は弱い動きと なっており、企業の業況感は、大企業・中小企業ともに悪化している。消費 マインドが一段と冷え込み、個人消費は低調に推移。雇用は一段と悪化して いる。総じて九州地域の経済は、さらに後退している。
2.個別の動向
⑴ 生産 ~ 急速に低下~
主力の自動車関連、半導体関連の生産が急速に低下し、鉄鋼や化学などの 素材産業も生産調整を強めている。今後自動車関連で減産緩和の動きも。
⑵ 設備投資 ~ 弱い動き ~
自動車、半導体や精密機械等で、設備維持・増強を目的とした投資の凍結 の動きが広がっている。一方、環境関連などで将来に向けた投資計画も。
⑶ 雇用情勢 ~ 一段と悪化 ~
雇用は過剰感が強まり、中小企業でも残業抑制や非正規社員雇止め等、
雇用調整の動きが広がっている。一部の製造業では、人材育成の好機と受け 止め多能工化や技能向上に向けた取り組みも見られる。
⑷ 個人消費 ~ 低調に推移 ~
景気後退等による先行き不安から消費マインドの冷え込みが一段と強ま っている。百貨店・自動車・旅行販売額などの前年割れが続いており、消費は 低調に推移。
3.地域経済のトピックス
・製造業を中心に、1 月以降一時帰休を実施する工場が増加。生産拠点再編 の中で、管内工場閉鎖の動きや、観光施設等の非製造業でも雇用調整の動 きがあり、地域経済への影響が懸念される。
・下請中小企業では、特に 1 月以降仕事量が急減し、今後の見通しも立たな いとする声も聞かれ、経営環境は厳しさを増している。
<長崎県>
後退
生産は造船が堅調 な が ら 全 体 に 弱 い 動 き 。 海 外 客 の 落 ち込み等もあり観光 は低調。
<宮崎県>
後退
春季キャンプ効果で観 光は堅調を維持してい るものの、生産は電子デ バイス等で低下傾向。
雇用も悪化。
0.57 0.53
0.45 0.43
0.44 0.48
下線数字は県の1月有効求人倍率(季調値)
( )内は1月有効求人倍率(原数値)
<福岡県>
さらに後退 生 産 は 主 力 の 自 動 車 、 鉄 鋼 等 を 中 心 に 急速に低下。消費も 低調に推移。
●中津(0.50)
●福岡中央(0.62)
●対馬(0.14)
<佐賀県>
後退
生産は、化学等が堅 調ながら総じて低 下傾向。消費は依然 低調。
0.53
<熊本県>
さらに後退 主力の半導体関連 が水準を落とし生産 は低下傾向。雇用 は一段と悪化。
●小倉(0.57)
●大分(0.68)
●別府(0.54)
●熊本(0.61)
<大分県>
さらに後退 生 産 は 、 鉄 鋼 ・ 化 学・電子・デバイス で急速に低下。雇 用も一段と悪化。
●奄美(0.39)
<鹿児島県>
後退
観光が堅調ながら、
生産は主力の電子 デバイスで急速に低 下。
●水俣(0.33)
●江迎(0.32)