九州地域の経済は、概ね横ばいで推移しているものの、一部に弱 い動きがみられる。
1.全体の動向
輸出が堅調で、生産は概ね横ばい傾向。原油・原材料高により、企業の業 況感は中小企業で一段と悪化。また、生活必需品の値上がりを背景に消費は 低調。雇用情勢も全体に弱い動き。総じて見ると九州の景気は横ばいで推移 しているが、一部に弱い動きがみられる。
2.個別の動向
⑴生産 ~ 横ばい傾向 ~
生産は高水準を維持しているものの、足下で自動車関連では北米市場の減 速に伴い一部に減産の動きもみられ、半導体関連で需要低迷から在庫圧縮の 動き。
⑵設備投資 ~ 伸びは一服するも高水準 ~
自動車関連等の大型投資の伸びは一服するも、依然、製造業を中心に高い 投資水準を維持。一部に先行きの不透明感から、下方修正の動きも。
⑶雇用情勢 ~ 全体に弱い動き ~
原油高・原材料高などの影響から中小企業などで雇い控えがみられ、求人 が減少し、全体に弱い動きが拡大。
⑷個人消費 ~ 総じて低調な動き~
猛暑などの特殊要因により、夏物商材に動きがみられたものの、ガソリン、
食料品等の相次ぐ値上がりを背景に、節約志向が広がり、消費は総じて低調 な動き。
3.地域経済のトピックス
・ 原油・原材料価格の高騰により、収益圧迫の影響が拡大。とりわけ中小 製造業は価格転嫁が困難とする企業が増加し厳しさが増している。
・ また、燃油サーチャージの上昇に加え、最近のウォン安もあって、博多・
釜山間の高速船利用による韓国人観光客が減少し、観光地への影響がみ られる。
・ 資材高騰や建設需要の低迷により、建設・不動産の倒産が増加。
<長崎県>
総じて横ばいなが ら一部に弱い動き 生産は造船、電子 デバイスを中心に堅 調 。 雇 用 は 低 水 準。観光は鈍化傾 向。
<宮崎県>
一部で弱含み 生産面で主力の電子・
デバイ ス、食料品で 弱 い動き。公共投資も前 年割れ。観光は堅調。
0.87 0.64
0.55 0.57
0.64 0.57
下線数字は県の7月有効求人倍率(季調値)
( )内は7月有効求人倍率(原数値)
<福岡県>
横ばいで推移 生産は自動車が牽引 し高水準ながらも、
こ の と こ ろ 一 進 一 退。消費は低調。設 備投資は堅調。
●中津(1.00)
●福岡中央(0.91)
●対馬(0.22)
<佐賀県>
総じて横ばいなが ら一部に弱い動き 生産は電機、化学が 牽引し高水準。消費 は低調。雇用は足踏 み
0.64
<熊本県>
総じて弱い動き 半導体関連で弱め の 動 き 。 雇 用 は 低 調となり、設備投資 も減少傾向
●小倉(0.84)
●別府(0.90)
●大分(0.78)
●熊本(0.72) <大分県>
横ばいで推移 自動車・電気機械が牽 引し生産は高水準を維 持。雇用は足踏み
●奄美(0.30)
<鹿児島県>
一部で弱含み 主力の電子・デバイ ス の 動 きを 反映 生 産は一進一退。観 光は堅調。
●水俣(0.81)
●江迎(0.31)