(米)、他
2.13 旭硝子
2 . 1 3 . 1 企 業 の 概 要
表 2.13.1 -1 旭 硝 子 の 概 要 1) 商号 旭硝子株式会社
2) 設立年月日 1950年(昭和25年)年6月1日
3) 資本金 904億72百万円(2001年3月31日現在)
4) 従業員 7,240名
5) 事業内容 ガラス・建材、電子・ディスプレイ、化学、セラミクス、他 6) 事業所 本社/ 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 、工場/関西工場、
北九州工場、京浜工場、高砂工場、千葉工場、他、研究所/中央 研究所
7) 関連会社 国内/ 旭硝子フロロポリ マ ー ズ、 旭ペンケミカル、 鹿島塩ビモ ノマー
海 外 / Asahi Glass Fluoropolymers USA,Inc. 、 Engro Asahi Polymer & Chemicals Ltd. 他
8) 業績推移 ( 最 近 三 年 間 の 年 間 売 上 高 ) H 10 : 1,280,989 、 H 11 : 1,257,052、H12:1,312,829百万円(連結)
9) 主要製品 板ガラス、加工ガラス、電子・ディスプレイ用ガラス、他 10) 主な取引先 建築会社、自動車メーカー、他
2 . 1 3 . 2 リ チ ウ ム ポ リ マ ー 電 池 技 術 に 関 す る 製 品 ・ 技 術
今回の調査では、リウムポリマー電池に関連するものは見出せなかった。
2 . 1 3 . 3 技 術 開 発 課 題 対 応 保 有 特 許 の 概 要
図 2.13.3-1 に旭硝子の分野別および技術要素別の保有特許の比率を示す。ポリマー電 解質分野に集中しており、なかでもゲル電解質に集中している。
図 2.13.3 -1 旭 硝 子 の 分 野 別 お よ び 技 術 要 素 別 の 保 有 特 許 比 率
内円:分野比率
外 円 : 技 術 要 素 比 率
表 2.13.3-1 に上記の保有特許について、技術開発の課題と解決手段の概要を示す(課 題と解決手段の詳細は、前述の 1.4 を参照) 。ポリマー電解質の分野における技術課題は、
ゲル電解質のイオン伝導度向上とサイクル寿命延長である。
表 2.13.3 -1 旭 硝 子 の 保 有 特 許 リ ス ト (1/2 )
分類 技術
要素 公報番号 特許
分類 課題 概要(解決手段要旨)
ゲル 特開平10-97858
H01M 6/18
サイクル寿命 均一系ゲ ル電解質
電解質が、一般式(a) 及び(b)で表される各重合単 位を含む共重合体又は一般式(a)、(b)及び(c) で表 される各重合単位を含む共重合体をマトリックス とする
ポリマー電解質
真性 ポリマー
ゲル 特開平10-261436
H01M 10/40
イオン伝導度 均一体、
均一系ゲ ル電解質
-[NM1SO2OCH2RfCH2OSO2]-式で表される重合単位から なるポリマー電解質を有する電気化学素子
ゲル 特開平10-284127
H01M 10/40
サイクル寿命、
イオン伝導度
均一系ゲ ル電解質
電解質が、フッ化ビニリデンに基づく重合単位と ヘキサフルオロプロピレンに基づく重合単位とを 40/60∼70/30の重量比で含有する共重合体をマト リックスとする
ゲル 特開平10-284123
H01M 10/40
サイクル寿命 均一系ゲ ル電解質
電解質が、フッ化ビニリデンに基づく重合単位と クロロトリフルオロエチレンに基づく重合単位と を75/25∼25/75の重量比で含有する共重合体をマ トリックスとする
ゲル 特開平10-284124
H01M 10/40
サイクル寿命 均一系ゲ ル電解質
電解質が、テトラフルオロエチレンに基づく重合 単位30∼70 重量%とヘキサフルオロプロピレンに 基づく重合単位13∼32 重量%とフッ化ビニリデン に基づく重合単位8 ∼50 重量%とを含む共重合体を マトリックスとする
ゲル 特開平10-284128
H01M 10/40
イオン伝導度、
サイクル寿命
均一系ゲ ル電解質
電解質が、フッ化ビニリデンに基づく重合単位と -CF2COOLi 又は -CF2SO3Li を含有する側鎖を有す る重合単位とからなる共重合体をマトリックスと する
ゲル 特開平10-294131
H01M 10/40
サイクル寿命 均一系ゲ ル電解質
電解質が、フッ化ビニリデンに基づく重合単位と パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)に基づ く重合単位(ただし、フッ素の一部が塩素又は臭 素と置換されていてもよい)とを含む共重合体を マトリックスとする
ゲル 特開平10-149841
H01M 10/40
サイクル寿命、
イオン伝導度
均一系ゲ ル電解質
電解質が、テトラフルオロエチレンに基づく重合 単位とプロピレンに基づく重合単位とを含む共重 合体をマトリックスとする
ゲル 特開平10-302837
H01M 10/40
サイクル寿命 均一系ゲ ル電解質
電解質が、融点が50 ℃以上のハードセグメントと ガラス転移温度が40 ℃以下のソフトセグメントと からなるブロック共重合体又はグラフト共重合体 をマトリックスとする
ゲル 特開平10-334945
H01M 10/40
サイクル寿命、
イオン伝導度
均一系ゲ ル電解質
電解質が、フルオロオレフィンに基づく重合単位 とビニレンカーボネートに基づく重合単位とを含 む共重合体をマトリックスとする
ゲル 特開平10-334946
H01M 10/40
サイクル寿命、
イオン伝導度
均一系ゲ ル電解質
電解質が、フルオロオレフィンに基づく重合単位 とヘキサフルオロアセトンに基づく重合単位とを 含む共重合体をマトリックスとする
ゲル 特開平10-334947
H01M 10/40
サイクル寿命 均一系ゲ ル電解質
電解質が、フッ化ビニリデンに基づく重合単位と
(ポリフルオロアルキル)エチレンに基づく重合 単位とを含む共重合体をマトリックスとする
分 類
技術
要素 公報番号 特許
分類 課題 概要(解決手段要旨)
ゲル 特開平11-3729
H01M 10/40
サイクル寿命、
イオン伝導度
均一系ゲ ル電解質
電解質が、溶媒に可溶なフッ素ポリマーとフッ化 ビニリデンに基づく重合単位を含みかつ融点が 50℃以上であるポリマーとのブレンドポリマーを マトリックスとする
ゲル 特開平11-3730
H01M 10/40
サイクル寿命 均一系ゲ ル電解質
電解質が、フッ化ビニリデンに基づく重合単位と-(CX-CZ(OR1))-で表される重合単位とを含む共重合 体をマトリックスとする
ゲル 特開平11-16604
H01M 10/40
サイクル寿命 均一系ゲ ル電解質
電解質が、フルオロオレフィンに基づく重合単位 と少なくとも1個のオキシアルキレン基を有す る、ビニルエーテル又はアリルエーテルに基づく 重合単位とを含む共重合体をマトリックスとする ゲル
特開平11-39941
H01B 1/12
イオン伝導度 均一系ゲ ル電解質
フルオロオレフィンに基づく重合単位と不飽和結 合を有する炭化水素に基づく重合単位とを含む共 重合体をマトリックスとする
ポリマー電解質︵続き︶
ゲル 特開平11-53937
H01B 1/12
イオン伝導度 均一系ゲ ル電解質
フルオロオレフィンに基づく重合単位とカーボ ネート結合(-OC(=O)O-)を有するアルキルビニル エーテル又はアルキルアリルエーテルに基づく重 合単位とを含む共重合体をマトリックスとする ゲル
特開平11-96832
H01B 1/12
イオン伝導度、
サイクル寿命
均一系ゲ ル電解質
フルオロオレフィンに基づく重合単位と架橋性の 官能基を有する単量体に基づく重合単位とを含む 共重合体の架橋物をマトリックスとする ゲル
特開平11-111265 H01M 4/02
サイクル寿命 均一系ゲ ル電解質
ポリマー電解質が、2種以上の重合単位を含む共 重合体であり、かつ該重合単位のうち1種以上が フルオロオレフィンに基づく重合単位である共重 合体をマトリックスとする
ゲル 特開平11-354163
H01M 10/40
イオン伝導度 均一系ゲ ル電解質
フッ化ビニリデン系重合体をマトリックスとし、
赤外線スペクトルにおいてフッ化ビニリデン連鎖 の結晶に由来するピークを511cm-1付近と484cm-1付 近に有するポリマー電解質
正極 複合酸化物 リチウム 特開平11-86875
H01M 4/70
充放電特性、伝 導性
LiCo複合 酸化物、
LiNi複合 酸化物、
LiMn複合 酸化物、
導電電体
集電体アルミニウム箔が片面あたり0.5∼5μmの 厚さの表面の粗面化層と8∼30 μm の厚さの粗面化 されていない部分とからなる
リチウム
複合酸化物 特開平11-339805
H01M 4/58
容量特性、寿命 充放電特性
LiMn複合
酸化物
Li(x-a)AaMn(y-b)BbO4(Aは2価金属イオンとなりうる
元素、B は3価金属イオンとなりうる元素、0 <x≦
1.5、1.8≦y ≦2.2、0 <a≦0.3 、0 ≦b≦0.5 )
2 . 1 3 . 4 技 術 開 発 拠 点 神奈川県:中央研究所
2 . 1 3 . 5 研 究 開 発 者
図 2.13.5-1 に旭硝子の発明者数と出願件数の推移を示す。1997 年に短期的なピークを 記録したが、99 年には出願件数はゼロに戻った。
表 2.13.3 -1 旭 硝 子 の 保 有 特 許 リ ス ト (2/2 )
図 2.13.5 -1 旭 硝 子 の 発 明 者 数 と 出 願 件 数 の 推 移
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20
90 91 92 93 94 95 96 97 98 99
出願年 発
明 者 数
・ 出 願 件 数
発明者数 出願件数